Javaエンジニア養成読本を読みました

書籍の簡潔な(?)レビューはliblarのほうに登録しました。
http://liblar.com/book/4774169315

ブログでは各章ごとの感想を書こうかなと。

[巻頭記事:誰も教えてくれないJavaの世界]

Javaの歴史やJavaで使われる用語、Java開発でよく使われるツールの説明がされていて、
良くある感じの巻頭記事の内容かなぁと。

そう思っていたら、Javaのコミュニティの話を見て、
「確かにこれはなかなか書籍では語られないな」と思いました。

あと、技術書を読んで「ワロタ」と思ったのは初めてです。
Javaのネタが面白かったです。

[特集1:Java入門]

個人的には「今更入門を見ても新しい発見はないかな」と思っていたのですが、
Java7以降に追加されたAPIが書かれていて、新しい発見がありました。

内容としてはよくある入門書ではなく、入門書の一歩先と言った内容でした。
どういったクラス設計をした良いのか?
例外はどう取り扱えば良いのか?
と言ったことが書かれているのでかなり実践的です。

Javaを始めたばかりの人は
この章を読んで実践するだけでもきれいなコードに一歩近づけると思います。

[特集2:[マルチコアCPU対応] Java SE 8時代のデータ処理入門]

おそらくJavaエンジニアが一番注目しているだろうラムダ式の章です。

目次を見ると特集の中では一番ページ数が少ないので
どこまで説明されるのだろうかとちょっと心配しました。

ラムダ式の要点がまとめられているので、
この章を読むだけでもラムダ式に対する拒否反応は出なくなるのかなと思います。

[特集3:現場で役立つJava EE]

Java EE系を生業としている私としては一番興味があった章です。

主要なJava EEのテクノロジが一通りまとめられていました。
古いJava EEしか知らない人からすると
「えっ、Java EEってこんなに変わったの?」と思える内容になっていると思います。

私自身Java EEの仕様は追いかけているのですが、JSFは苦手としていました。
ページの遷移時のときにパラメータとかどうやって渡しているのか疑問に思っていのですが、
この章を見て無事悩みが解決されました。

個人的にはよく使われるであろうSpringFrameworkとの対比があると尚良かったかなと思いました。
ただ、それがあるとページ数が大変なことになるので、わがまま言い過ぎかなぁとも思ったり。

概観としてJSRの一覧と概要説明の表を1ページくらい使って説明しても良かったのかなぁと。
Java EEの仕様が広いのでもっと色々書きたかったんだろうと想像したりも・・・

[特集4:現場で役立つチーム開発入門]

Java開発で行われているバージョン管理からCIまでまとまった内容です。
今どき純粋なファイルシステムでソース管理はしていないと思うので、復習と言った内容でした。

ただ、新人エンジニアと言われる経験が少ない人にとっては非常に重宝する章なのかなと思います。
Git、MavenJUnit、Jenkinsとこのあたりの説明をされずに
現場に放り込まれることもあるので、新人エンジニアの方にはぜひ読んでいただきたい。

[一般記事:イマドキのJava受託開発の現場で求められる知識]

特集4と似たような感想になってしまいますが、
一般的なJavaエンジニアにとっては復習的なないようです。

新人エンジニアの方は「要件定義->基本設計->詳細設計->製造->テスト」的なことを
教育されて現場に旅立っていくと思います。

この章ではもう一歩進んでJavaエンジニアとして
どう仕事をしていくのかと言うのがわかるような内容になっています。
特集4と併せて、新人エンジニアの方には読んでいただきたい。

[まとめ]

とりあえず、言いたいことを一通り書いてみました。

コアな部分を求める場合にはちょっと物足りないですが、
非常に良くまとまっている内容だなと思いました。

Javaエンジニアは是非読んでいただきたい。